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Hollywood News – ハリウッドニュース

リドリー・スコット監督が贈る、傑作サスペンス『ゲティ家の身代金』映画化された実在の大富豪を特集!!

『ゲティ家の身代金』

ジャン・ポール・ゲティを演じるアカデミー賞俳優、クリストファー・プラマー
(c) 2017 ALL THE MONEY US, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

フォーチュン誌によって、世界で初めての億万長者に認定された石油王ジャン・ポール・ゲティ。1973年ローマで彼の孫が誘拐され、当時史上最高額とも祝える身代金を要求されたものの、その支払いを拒否した世界一有名な誘拐事件が、巨匠リドリー・スコットの手によりついに映画化。『ゲティ家の身代金』が5月25日(金)に日本公開となる。

日本をはじめ世界中を震撼させたこの誘拐事件。人質は【世界一の大富豪】であるアメリカ人石油王ジャン・ポール・ゲティの孫、ジョン・ポール・ゲティ三世。犯人はイタリア人左翼ゲリラ。1,700万ドル(約50億円)という破格の身代金もさることながら、50億ドル(1.4兆円)の資産を持つゲティがその身代金の支払いを拒否したことでも有名で、日本の新聞、週刊誌でも大きく報道された。この事件の裏側で、誘拐犯と身代金を拒むゲティの間で戦い続けた人質の母親がいた。アビゲイル・ハリスは愛する息子の誘拐事件に直面し、ゲティに身代金の支払いの協力を求める。しかしそれを拒否された彼女は、息子の救出のため、誘拐犯に加えて、冷酷な大富豪に立ちはだかることに…。“一般家庭の母”はいかにこの2つの強敵に立ち向かったのか…。

当時、世界中で話題となったこの衝撃の事件を現代のスクリーンに蘇らせたのは、『オデッセイ』、『アメリカン・ギャングスター』、『グラディエーター』、『エイリアン』など、数々の不朽の作品を世に放つ、巨匠リドリー・スコット監督。主人公ゲイルを演じるのは、『マリリン 7日間の恋』でゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞、アカデミー賞ノミネートを果たした実力派女優ミシェル・ウィリアムズ。世間の好機の目に晒されながらも気丈に大富豪と誘拐犯に立ち向かう強い母親を演じた。また、元CIAの交渉人チェイス役には、『ディパーデッド』『テッド』と、コミカルな役からシリアスまで幅広い演技に定評のあるマーク・ウォールバーグが名を連ねる。そして、億万長者であり狂人という、本作の裏の主人公ともいえるジャン・ポール・ゲティを演じるのは、アカデミー賞俳優、クリストファー・プラマーだ。

このジャン・ポール・ゲティという人物はかなりの変わり者で知られている。しかし彼に限らず古今東西様々な富豪達は多くの場合常人とはかけ離れた感性を持ち、また悲惨な末路を辿っている。映画史を彩った実在する奇人変人の富豪達と共に本作の中心人物であるゲティを紹介していく。

【文武両道、全てを手に入れた人殺し:ジョン・デュポン】『フォックス・キャッチャー』(2014)
先ずは『フォックス・キャッチャー』で描かれたジョン・デュポン。
母方の祖父から資産を相続し、自身は動物学の学位と自然科学の博士号を取得。博物館のディレクターも務めている。またタイトルにもなっている「フォックス・キャッチャー」というアマチュアのレスリングチームを設立。自らが所有する農場にレスリング、水泳、近代5種のオリンピック選手を育成する施設を建設。自らもレスリングに勤しんでいた。文武両道で資産家、若手の育成にも熱心。非の打ちどころの無い人物の様に思えるが、彼は殺人という大きな間違いを犯す。しかも自分が育てていた選手を、である。その後ジョンは統合失調症であるとして心神喪失による無罪を主張したが、実刑判決が下った。

【麻薬、時々魚:ジョージ・ヤング】『ブロウ』(2001)
親から受け継いだのではなく、自らの稼ぎで資産家となったものもいる。ただしその手段は麻薬の売買である。
ジョージ・ヤングは麻薬の売買により逮捕、出所(時々脱走)を繰り返した。1994年から20年の刑期の間に映画『ブロウ』の続編を書いたり、一時期はシーフードレストランに魚を運ぶ仕事をするなど何かと話題に困らない人物だが、現在はめでたく仮釈放違反で塀の中である。

【潔癖ここに極まれり:ジョン・ハワード】『アビエイター』(2004)
幼くして両親を亡くすも、父からの莫大な遺産により映画事業や航空事業など自分の好きな世界にどんどん進出。
「資本主義の権化」とまで呼ばれたのが本作の主人公ジョン・ハワードである。
飛行機を実際に購入して撮影に使うだけに飽き足らず、自らもパイロットとして搭乗するなどしていたが墜落、その後自らが開発を手掛けた軍用機の試験飛行でも墜落。事故の治療に用いられたコカインによって薬物中毒を患い、このころから強迫性障害に伴う異常な潔癖症を発症。自らが買収したホテルのスイートルームを完全に除菌して10年間閉じこもったり、血が滲むまで手を洗ったりと晩年になるにつれてその症状は悪化していった。

【映画界元祖大富豪:ウィリアム・ランドルフ・ハースト】『市民ケーン』(1941)
新聞王ケーンが最後に残した言葉の謎を追う、言わずと知れた名作『市民ケーン』。
映画史上最も有名と言っても過言ではない本作のモデルとなったのはリアル新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハースト。権力にものを言わせて愛人をスターにしようとしたり権力者らしいエピソードには事欠かない。また映画では語られていないが、彼の孫が誘拐される事件が発生し、尚且つそれが孫による狂言であったという事件でも知られている。彼の場合は孫が曲者だったわけだが、今作『ゲティ家の身代金』は祖父の方が曲者だ。

【身代金不払主義&初代アメリカ人長者番付1位:ジャン・ポール・ゲティ】『ゲティ家の身代金』(2018)
当初演じる予定だったケビン・スペイシー降板から数日後にクリストファー・プラマーの代役決定、更にはアカデミー賞、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞にクリストファー・プラマーがノミネートされるなど話題を振りまいた本作。
しかしそもそも彼らが演じるジャン・ポール・ゲティという人物は一体どういう人間だったのか。
ゲティは父と共に石油会社を設立し大成功を収め、大恐慌により石油メジャーが安全策を取る中で逆に大手を買収し中東に進出。同時期にナチに石油を売り込むためにその高官と関係を築いたことでFBIにマークされる。第二次世界大戦後はゲティ・オイル社を設立し、本格的に中東に手を広げ、1957年、フォーチュン誌が初めて発表したアメリカ人長者番付で一位を獲得した。
その資産は50億ドル(1.4兆円)と言われ、今作で描かれる孫のジョン・ポール・ゲティ三世誘拐事件の身代金1,700万ドル(約50億円※)の実に280倍もの資産を所有していた。
それにも関わらずゲティは身代金の支払いを拒否した。(※事件が発生した1973年11月当時の為替レート1ドル=278.263円で算出)

ゲティは稀代の守銭奴の様に思えるが、ビジネスにおいて圧倒的な才能があったことは、紛れもない事実。身代金の支払い拒否も国家がテロ等の不当な要求に屈しないといった姿勢を鑑みれば理解できなくもない。実の所ゲティはどう考えていたのか、そして誘拐されたポールの母ゲイルは、ゲティにどう立ち向かったのだろうか。。。

■『ゲティ家の身代金』
配給:KADOKAWA
(c) 2017 ALL THE MONEY US, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

文:神田 なぎさ

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