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前作を見てなくても大丈夫!『ブレードランナー 2049』の楽しみ方!

『ブレードランナー 2049』

10月27日より日本公開となる『ブレードランナー 2049』
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

全米公開では批評家の絶賛を集めている『ブレードランナー 2049』(10月27日日本公開)は1982年制作の『ブレードランナー』の続編である。前作を20歳で見た人が55歳、30歳で見た人は65歳になっている計算となる。実に続編制作までに35年ものブランクが空いておりヒットしたから続編を作る、シリーズ化するというハリウッドの方程式とはかけはなれた作品と言える。

前作『ブレードランナー』は1982年夏休み映画として『ファイヤーフォックス』『キャット・ピープル』『コナン・ザ・グレート』などと共に公開された。キャッチコピーは「2020年、レプリカント軍団、人類に宣戦布告!」とまるで『ターミネーター』のようであったが実際の映画は、その近未来戦争映画のようなイメージとはかけ離れておりヒットしなかった。

しかしまるで2019年に行って撮ってきたかのような超絶な作り込みとダークな映像美から中毒者が続出し名画座、ビデオ化、LD化、DVD化、Blu-ray化されるたびにファンを増やしていったという伝説的な映画である。その後の近未来の映像描写に決定的な影響を及ぼしたという意味では『スター・ウォーズ』『2001年宇宙の旅』以上の作品と言えるだろう。主演のハリソン・フォードが、俳優の演技をつけるより美術や照明に凝るリドリー・スコット監督に不満があったことなどファンは各種のメイキング本などで知ることとなる。

このような背景や熱狂的なファンの多いカルトムービーであることから続編である『ブレードランナー 2049』には期待と不安を胸に公開日を待ちわびているファンも多い。前作の監督であるリドリー・スコットは製作総指揮にまわり『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴを監督に迎えている。主演は『ラ・ラ・ランド』の記憶も新しいライアン・ゴズリング、そして前作でレイチェルとの逃避行で行方不明となったデッカード役でハリソン・フォード。音楽は『ブラック・レイン』『インターステラー』『ダンケルク』のハンズ・ジマーがベンジャミン・ウォルフィッシュと共に担当している。

『ブレードランナー 2049』は前作から30年後を描いておりそのブランクを補足するために公式に新作短編がYouTubeで3本公開されている。前作と合わせて鑑賞前に見ておくことで本作をよりよく理解できるだろう。しかし時間がない人は前作を見ていなくても本作だけでも充分にそのドラマを楽しめる。

その場合ひとつだけ理解してほしいことは「レプリカント」というのが「ロボット」や「アンドロイド」とは違うという点である。これまでも『A.I』『アンドリューNDR114』『アイ,ロボット』『ターミネーター』などメカトロニクスの肉体を持つロボットが人間的な感情を持つに至るという映画は数多くあった。「レプリカント」がそれらと違うのは、遺伝子工学によって作られ、人間とほぼ同様の身体構造を持つ存在ということである。人間より体力があるという特徴はあるものの、超人的に空を飛べたり車を持ち上げたりという能力はない。ナイフで切りつけたれたり銃弾を受ければ血を流すし致命傷を受ければ人間と同様死に至る。

この「レプリカント」という設定についてさえ正しく理解しておけば『ブレードランナー 2049』が前作につづいてさらに深く掘り下げた「人間とは何か?」のドラマを深く楽しめるだろう。可能な限り音響のいい映画館で見ることをお勧めする。

■『ブレードランナー 2049』
10月27日(金) 全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

文:ヒマナイヌ川井

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