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ハリウッドの北村龍平監督が語る、「ハリウッドでやっていく」には 【インタビューPart1】

『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』_1

第2弾となるハリウッド作品『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』のPRで来日した北村龍平監督
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現在、ハリウッドに拠点を移して活躍している北村龍平監督が、ハリウッド2作目となるバイオレンス・スリラー『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』(4月27日日本公開)についてのインタビューに応えた。

『VERSUS ヴァーサス』(01)でその名を知らしめ、『あずみ』(03)などの話題作を世に送った後、ハリウッド進出を果たした北村監督。日本では6年ぶりとなる新作公開だ。

本作は、小さな町に通りかかったカップルが強盗団によって襲撃されるところから始まる。しかし、襲撃されたカップルが乗っていた車のトランクには、1人の少女が囚われていたことがわかると、その立場は逆転していく。強盗団は狩る側から狩られる側へ。強盗団が襲撃してしまったのは、ある目的のためには、立ちはだかるすべてを破壊するという強烈すぎる男(ルーク・エヴァンス)だったのだ。この主人公を演じたルーク・エヴァンスは、『ホビット』の第2章・第3章が控えている実力派俳優だ。

北村監督は、本作について、「よくある話かと思いきや、まったく違うところに話が行くので、これは強烈なキャラクターだなぁと。僕の中で、レクター博士と『ボーン・アイデンティティ』のジェイソン・ボーンを足したような、最悪じゃねぇかコイツって。残忍で、頭も切れて、めちゃくちゃ強くて、こんなヤツがターミネーターみたいに延々と襲ってきたらどうしようもねぇなっていう。自分流の新しい悪のヒーローみたいなものが作れるかなと思ったんですよね」と、かなり脚本にシビれたようだ。

その強烈すぎるキャラクターについては、「一見普通に見えるんだけれども実は違うという、そのバランスが非常に微妙なところで、“完全に普通”に見えていたら全然説得力がない。最初の10分、15分くらいは普通のヤツに見えているんだけれども、節々にちょっとにじみ出る恐怖とか悪意とか残忍性みたいなところをどう出すか、それを表現できる顔・存在感・立ち振舞いなど全部がピタッとハマったのが、ルーク・エヴァンスという素晴らしい俳優だったんですよね」「まぁ、(主人公は)無茶苦茶なヤツですよ(笑)」「『激突』とか80年代の名作の『ヒッチャー』とか、“理由わかんないけど何でこんなにやられるの?”みたいな。最初の『ターミネーター』のときもそうでしたけど、そういう悪に惹かれるみたいな」と、かなり心を掴まれたと語る。

しかし、それだけではハリウッドでやっていけないという。

「何かしら自分らしさを出せないと。ハリウッドには優秀な監督がいっぱいいますし、それだけの資本と、ライン工場みたいに、言ってみればマクドナルドみたいに、ある程度のクオリティーをちゃんとできるシステムが確実にあるんですよ。だから、こんな面白い脚本が来て、役者とクルーがあって予算があったら、僕じゃない監督が撮ったって面白い映画にはなるはずなんですよ。じゃあ、その中で僕がやる意味って何なんだと、良くも悪くも考えてしまうんです。日本からわざわざ行って、いろんなものを犠牲にして挑戦しているわけなので」と、自身が持つものの重要性を強調する。

「僕はハリウッドではまだ何者でもないので、まずはエンターテインメントとして面白いものを作ろうと心がけましたね。ホラー映画ってみんなキャーキャー言いながら見て楽しむものなので、あまり陰湿なものにはしたくなくて。僕は日本にいたときから、不快感をかき立てるような映画を作ったつもりはないんです。ドライ感というか、ともすればコメディーになるような描写をいれたりしながら。僕は基本的に、映画というのは、ホラーでもなんでも、楽しく元気になるようなものにしようというのがあるので、そこは心がけましたね」。

「それから、今までと違う方法論でやってみようとしました。それは映像のトーンも変えようと。これ(本作)は昔ながらの16ミリというフィルムで撮ったんですよ。70年代、80年代みたいなザラッとした感じを出したいなというのがあって、『悪魔のいけにえ』という名作中の名作を撮った撮影監督(ダニエル・パール)と仕事ができる機会があったので、シネマスコープで。こういうことをやろうとする人は最近はあまりいなくて、ちょっとやってみようかと」と、自身のアプローチを披露してくれた。

渡米し、腰を落ち着けて6年。北村龍平らしさが反映されたエクストリームな異色作が、いよいよ日本の劇場でお目見えする。

文:ハリウッドニュース編集部

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