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Hollywood News – ハリウッドニュース

ケヴィン・スミス 、セクハラ大物プロデューサーに怒りの涙

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ミラマックス社作品の利益を女性たちに寄付すると発表したケヴィン・スミス
(c)Imagecollect.

過去30年に渡り、映画界の女性たちにセクハラをしてきたことが明らかになったハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインをめぐるセクハラ騒動。怒りに震えながら行動を起こしたのは、映画監督、脚本家、俳優とマルチに活躍するケヴィン・スミスだ。

ポッドキャスト「Hollywood Babble-On」に出演したケヴィンは、ワインスタインが創設したミラマックス社で作った自身の作品を通して今後受け取るすべての収益を、映画界でジェンダーの平等に取り組む非営利団体「ウィメン・イン・フィルム」に寄付すると発表した。

騒動が公になった当初も「誰かが辛い思いをしていたとは知らずに映画のヒットを喜んでいた自分が恥ずかしい」とツイートしていたケヴィン。ポッドキャストに出演し、『クラークス』 『チェイシング・エイミー』 『ドグマ』 『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』といった彼のヒット作品のほとんどにワインスタインからの出資があったことを悔しそうに語った。

「ただ映画が作りたかった」若くて才能あふれる青年ケヴィンに、ワインスタインは長年出資を繰り返してきた。ワインスタインを父のように慕い、ふたりはミラマックス社から数々の90年代を代表するヒット映画を生み出してきた。報道されているような横行を全く見聞きしなかったというケヴィンは、今回のことを「すごく傷ついた」と涙目に語る。そして過去に同社で作った作品が、今後またテレビ放送等によって利益を出してもそんなお金を受け取りたくないと考えたという。「自分に責任があるわけじゃないのはわかってるけど、でも、助けられなかったことに変わりはない」 「僕たちはみんな夢を持ってこの業界にいて、僕自身は何もされてないけど、被害者が誰か分かった今、きっとまだ他にも夢を実現するために辛い思いをした人がいると思う」と声を震わせた。そこで、今後ミラマックス社からのすべての収益を、映画業界の女性たちに寄付することを決意。さらにもしもミラマックス社が倒産した場合も、ケヴィン自身が残りの人生すべての期間において毎月2000ドル(約23万円)を寄付すると誓った。

同情や共感が欲しくてするわけじゃないと言うケヴィンだが、今回これほどはっきりと被害女性側に立って行動した映画業界の男性は、残念ながらまだ多くない。中には、ミラマックス作品で監督に挑戦したジョージ・クルーニーや、ワインスタイン・カンパニーで長女のマリア・オバマがインターンを経験したオバマ前大統領のように、ワインスタインを厳しく非難している男性達もいるが、逆に、ワインスタインを非難した直後に自身が犯したセクハラを言及されて謝罪に至ったベン・アフレックや、こともあろうかワインスタインを擁護するような発言をして非難されているウディ・アレン監督のような男性もいる。ケヴィンの行動に拍手と敬意が集まるのも当然だろう。

ワインスタインの影響力を考えるとまだまだ多方面からの余波がありそうだが、もう2017年も終盤というこの時代。最新技術を世に出すハリウッドだけに、いまだに権力やお金で弱きものを抑えるような”マッチョ文化”には、どうか華麗なる幕引きがあることを願う。

文:つれ しろこ

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