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Hollywood News – ハリウッドニュース

【米社会を学ぶ02】平等な役や賃金を!ハリウッドの“フェミニズム”

エマ・ワトソン

ジェンダー問題に取り組む国連のキャンペーン「HeForShe」の活動を行うエマ・ワトソン
(c)Imagecollect.

さまざまなセレブの言動に着目して、アメリカ社会の今を解説!好きな海外セレブを通し、アメリカについて楽しく学ぼう。

「社会の中で、男性と同じだけの尊敬が私に払われてよいと思っています」。これは、エマ・ワトソンが2014年9月に国連で行ったスピーチの一部。今回は、ハリウッドのパワフルな女性たちが訴えている、“フェミニズム”について見ていこう。

世界経済フォーラムが出している「男女平等(ジェンダー・ギャップ)指数2015」によると、アメリカは世界で28位。101位にランクしている日本よりは格段に男女平等が進んでいるが、先進国の中で見ると決して良い方ではない。政治や経済の面で女性リーダーシップの少なさが指摘されている。

ハリウッドでも男女の格差が明確である。米情報誌「Variety」によると、2014年の興行収入上位の映画のうち女性が監督したものは7%、主役が女性だったものは12%。台詞のある役のうち、女性は3割以下だったという。また、30歳を過ぎた女優には主役が回らなくなっているそうだ。ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープなどアカデミー賞受賞女優ですら、男優よりも少ない出演料をもらっているという賃金格差も明らかになっている。

このような状況を受け、ハリウッドで自らを“フェミニスト”、つまり女性の権利拡張を目指す人であると断言する女性がフェミニズム運動に立ち上がっている。女優業を一年間休業すると宣言しているエマ・ワトソンは、ジェンダー問題に取り組む国連のキャンペーン「HeForShe」の演説で、男女平等を推し進めるよう、世界中の男性に呼びかけた。また、エマが指定した本を読んだ人々がオンラインでディスカッションをする読書クラブも始め、フェミニズムに関する本を10万人以上のメンバーとともに読んでいる。

他にも、HBOドラマ「GIRLS/ガールズ」を製作し、自ら主演している女優レナ・ダナムはフェミニズムに関する情報を配信するニューズレター「Lenny Letter」を2015年に開始。アメリカ大統領候補のヒラリー・クリントンをインタビューした際に「フェミニストですか?」と質問し、「そう」と断定する返事をもらったことや、映画『アメリカン・ハッスル』(13)の出演交渉の際、好かれようとしたために賃金を上げられなかったとジェニファー・ローレンスが明かした手紙を公開したことが注目を浴びた。

こうしたハリウッドセレブの活動は大きな反響を呼んでいる。ハリー・スタイルズやトム・ヒドルストンなどは「#HeForShe」と書いたサインを持つ写真をTwitterに投稿。ジェニファーの手紙には、ファンだけでなく、エマ・ワトソンやエリザベス・バンクスなど女優仲間から応援メッセージが寄せられた。その一方で、ソーシャルメディアではフェミニズムに関する議論がヒートアップしている。「男女の間に亀裂を生む」「男性にとって不平等である」などの声が上がり、SNSで言い争いに発展することも少なくない。

男女平等が達成されるまでの道のりは長い。ハリウッドの女性たちが声を上げることにより、アメリカの社会全体、そして世界全体のジェンダーギャップが改善されることに期待がかかる。

文:小波 クレア

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