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Hollywood News – ハリウッドニュース

【米社会を学ぶ01】パロディまでできる、アメリカ大統領選

ジョニー・デップ

コメディ動画サイトの映画でトランプを演じるジョニー・デップ
Twitterより

アメリカのセレブは、日本の俳優やタレントに比べ、社会で起きていることについて個人的な意見を述べることが多い。この連載では、さまざまなセレブの言動に着目して、アメリカ社会の今について解説する。好きな海外セレブを通し、アメリカについて楽しく学ぼう!

「もしドナルド・トランプがアメリカの大統領に選ばれたら、アメリカ最後の大統領になるだろう」。これは、ジョニー・デップがインタビューで言った言葉。第1回は、ハリウッドのトップ俳優が危機感を覚えるアメリカ政治で何が起きているのか、見てみよう。

アメリカ大統領選挙は4年ごとに行われ、民主党と共和党どちらかの大統領候補が当選するという形が長年続いている。今行われているのは、それぞれの党で候補者を一人決めるための予備選挙。共和党の候補者はドナルド・トランプに確定していて、民主党はヒラリー・クリントンとバーニー・サンダースが争っている状況である。アメリカの大統領選はオリンピック並みに盛り上がると言われていて、候補者の演説をスポーツ観戦のようにバーで見ている人も多い。

不動産会社の会長で、大富豪であるトランプは立候補する前からビジネスパーソンとしてセレブリティの地位を確立していた。彼の発言は非常に偏っているものが多いが、その中でも特に批判を浴びたのは、「メキシコとアメリカの国境に壁をつくり、建設費はメキシコに負担させる」というもの。メキシコから流入する移民を追い出し、アメリカ人が仕事を得やすくするといった狙いがある。

こういった過激な発言、そしてトランプの独特の話し方を受け、エンタメ業界ではトランプを題材にしたパロディができている。テレビ司会者ジミー・ファロンは自身の番組「ザ・トゥナイト・ショー」で記者会見で質問に答えたり、オバマ大統領に電話したりするトランプの様子をジョークを交えながら再現し、アメリカの人気コメディ動画サイト「Funny or Die」は、ジョニー・デップがトランプを演じる映画を公開している。また、トランプの「壁」発言は、アメリカ人の日常会話でなにげなく引用されることもある。

このようにトランプを冗談のように扱う動画は多くあるが、トランプを痛烈に批判するセレブも少なくない。ジョージ・クルーニーやデミ・ロヴァートはヒラリー・クリントンへの支持を明確にし、トランプをサポートしないよう呼びかけている。マイリー・サイラスはトランプが大統領になったらアメリカに住まないと宣言。「ハリー・ポッター」シリーズの作者J.K.ローリングはトランプが「イスラム教徒がアメリカに入国することを禁止する」と発言したことを受け、Twitterで「トランプはヴォルデモートよりもずっとひどい」という考えを示した。

これほど批判されるトランプだが、大統領候補者に決定した背景には彼のカリスマ性だけでなく、移民は出ていくべきなどという信念に同意する人がアメリカにいるという事実がある。セレブたちは自分のファンに呼びかけることで、国の政治に多少なりとも影響を与えているのだろう。

アメリカ政治を理解することで、日々のニュースにもついていこう!今後の連載では、アメリカ社会における人種やジェンダーをめぐるセレブたちの動きを見ていく。

文:小波 クレア

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